中古介護ベッドの探す前に知っておきたいこと、購入時の注意点

中古介護ベッドを購入する前に知っておきたいこと
- 中古介護ベッドを購入する前に、公的制度を利用できませんか？
- 　介護保険の認定を受けているけど、中古ベッドの購入補助金はあるの？
中古介護ベッド購入時の注意点
- 中古介護ベッド購入のメリット
- 中古介護ベッド購入のデメリット
中古介護ベッドは、どこで購入できるの？

中古介護ベッドを購入する前に知っておきたいこと

介護ベッドは、導入時にベッド本体、マットレスなど一式を揃えるとかなりの費用がかかります。導入時は少しでも出費を抑えるために、色々とリサーチが必要です。介護ベッドを導入する方法としては、”レンタル”、”新品を購入”、”中古を購入”、”譲ってもらう”の4択になると思います。介護ベッドを”譲ってもらう”ことは、運搬・組み立ての問題をクリアすれば、最も費用が掛かりませんが、そう簡単に丁度良く譲ってくれる方が現れることは稀でしょう。

中古介護ベッドを購入する前に、公的制度を利用できませんか？

介護ベッド”譲ってもらう”以外で、出費が抑えられる方法としては、公的制度（補助金）を利用することです。”介護保険の認定を受けている方”、”身体障害者手帳をお持ちの方”、”労災保険の給付を受けている方”、”交通事故が原因で在宅介護を受けている方”は、介護ベッドの公的制度（補助金）を受けられる可能性がありますので、検討してみましょう。

介護ベッドの公的制度（補助金）についての内容は、別記事で紹介していますので、リンク先から御覧ください。

介護ベッド導入前に知っておきたい”選び方の基本”と”補助金”

介護ベッド導入前に知っておきたいこととして、”レンタルと購入のメリット・デメリット”、”公的補助金（介護保険、障害者日常生活用具、労災保険、NASVA）”介護ベッド選びの基本として、”サイズ選びについて”、”必要な機能選びについて”、”設置場所と注意点”についてご紹介しています。

　介護保険の認定を受けているけど、中古ベッドの購入補助金はあるの？

介護保険では、基本的に福祉用具をレンタル利用して頂く制度です。介護ベッドは、”特殊寝台”という一定条件（機能など）を満たした製品がレンタルの対象になります。入浴用具やトイレ関係などの一部の用具のみ購入補助の対象となります。よって、介護保険制度では、介護ベッドは購入の対象になりませんが、介護保険を受給し、一定要件を満たす方は、正規料金（月額）1割～3割の料金で利用することができます。1割負担の方であれば、一式で月額1,000円～2,000円程度でレンタル可能です。

中古介護ベッド購入時の注意点

公的制度（補助金）の利用が難しい方は、自費での購入または、レンタルになります。本ページでは、中古ベッドを購入する際の注意点や、探し方などについてご紹介します。

中古介護ベッド購入のメリット

新品購入と比較して導入費用が抑えられる

中古ベッドは、新品ベッドと比べて安価に購入できる点が最大のメリットです。パラマウントベッドの旧モデル”楽匠Z”であれば、新品で370,000円（参考価格）の所、格安で販売されている場合もあります。まめに情報をチェックして、価格を確認しておきましょう。

楽匠Zの中古品を見る　介護ベッドの中古品を見る

レンタルと比較して継続支払いがない

レンタルの場合は、月額の料金をレンタル会社に支払う必要がありますが、新品含め、中古介護ベッドを購入するとその後継続した支払いは必要はありません。

程度の良い製品が手に入れば、長く使用でき、費用対効果が高い（運が良ければ）

中古介護ベッドの程度が良い製品が、手に入れば、長く使用できるので、高いコストパフォーマンスが得られるでしょう。ただし、中古品の在庫は流動的なので、希望が叶うかどうかは、その時々で変わってきます。

中古ベッド購入のメリットまとめ

✓　新品購入と比較して導入費用が抑えられる

✓　レンタルと比較して継続支払いがない

✓　程度の良い製品が手に入れば、長く使用でき、費用対効果が高い（運が良ければ）

中古介護ベッド購入のデメリット

中古介護ベッドの購入は、安価に購入できる反面、デメリット（リスク）もあります。特に古いモデルには、要注意です。

JIS規格制定前のモデルを購入すると、安全性が低い場合がある

介護ベッド関連の事故で、最も多いのが、サイドレール周りのすき間への身体一部（頭・首・手など）の挟み込みです。2009年に在宅用電動介護用ベッドのJIS規格が改正されており、ベッドのすき間への安全対策が強化されています。JIS規格改定前のモデルでは、安全性に心配がありますので、購入前には、サイドレール周りに首などが挟まるすき間がないか良く確認しましょう。

故障しても部品供給がなく修理できない可能性がある

介護ベッドに限らず、他の製品にも言えることですが、古いモデルの製品は、部品供給がなくなるので、部品交換などが必要な修理を行うことができない場合があります。中古ベッドの場合は、製造してから年数が経過しているので、部品供給がなくなる可能性が高いでしょう。

介護ベッドが不要になった場合、処分時に費用がかかる

介護ベッド本体は、不要になった場合、簡単に処分できるものではありません。100kg程度の重量がある上、自家用車で運搬するのも難しいため、業社などに依頼する必要があります。中古で販売できるものは、介護ベッドが状態の良い場合に限られるでしょう。レンタルの場合は、レンタル会社が解体・引取を行うので、大きな手間も掛かりません。

販売店によって、購入後の製品保証がない場合がある

中古介護ベッドは、保証期間などを提示するなど、しっかり対応してもらえる販売店から購入しましょう。オークションサイトなど個人からの購入は、特に注意しましょう。

中古介護ベッド購入のデメリット

✓　JIS規格改定前のモデルを購入すると、安全性が低い場合がある

✓　故障しても部品供給がなく修理できない可能性がある

✓　レンタルと比較して、介護ベッドが不要になった場合、処分時に費用がかかる

✓　販売店によって、購入後の製品保証がない場合がある

中古介護ベッドは、どこで購入できるの？

中古介護ベッドの良い販売店を見極めるポイント

中古介護ベッドを購入する販売店によって、満足度が変わってくると思います。良い販売店かどうかを見極めるポイントをいくつかご紹介します。

保証内容を提示している

上記のデメリットでも触れましたが、保証内容が提示されていないままの購入は、リスクが高いです。保証期間がない場合でも、初期不良時の対応などは、確認しておくことをおすすめします。

洗浄・消毒を行っている

介護ベッドは、利用者が直接触れる部品があり、感染症リスクもあるため、再販売時には、洗浄・消毒された製品であることもポイントの一つです。洗浄・消毒が行われていれば、殆どの場合、同時に製品メンテナンスも行われるので、製品に信頼が持てるでしょう。福祉用具関連会社であれば、洗浄・消毒設備が整っています。販売店のホームページなどを確認しましょう。

運搬・組み立てサービスを行っている

介護ベッドを購入する販売店に運搬・組み立てを行ってもらうと、購入から設置までスムーズです。有料の場合が多いですが、介護ベッドの搬入・組み立て、慣れない方が行うとかなりの労力が必要です。福祉用具専門員などの専門業社に依頼できれば、設置位置や使用方法などアドバイスしてもらえるので、おすすめです。

マットレスやサイドレールなどをセットで購入することができる

マットレスやサイドレール（ベッド柵）が必要な場合は、介護ベッドと同時に購入することをおすすめします。一定要件を満たす介護ベッドは、非課税となります。非課税介護ベッドと同時購入した場合のみマットレスとサイドレール（2本まで）も非課税となりますので、出費を抑えられます。また、誤って不適合品を用意してしまうこともないです。