セミダブルサイズの介護ベッドおすすめ製品とメリット・デメリット

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ベッドのセミダブルサイズとは、横幅が120cm幅サイズのことを言います。シングルベッドよりも横幅が20cm程広い規格になります。介護ベッドは91cm幅が一般的なサイズなので、今まで幅広いベッドや布団を使用されていた方にとっては、幅が狭く窮屈なのではないかと心配される方も多いでしょう。しかしながら、安易に幅広のベッドを選んでしまうと、将来的に介護の負担になってしまう場合がありますので、利用者の体格に合ったサイズ選びをするのがおすすめです。本記事では、介護ベッドの利用目的とされる利用者の”身体の負担軽減””介護者の”介護の負担軽減”を考えながら、介護ベッドのセミダブルサイズについてご紹介します。

介護ベッドのセミダブルサイズのメリット・デメリット

介護ベッドセミダブルサイズのメリット

セミダブルサイズは、普通体型の方であれば、少々ゆったり過ごすことができ、寝返りをしても十分スペースがあり、狭さを感じないサイズです。セミダブルサイズのメリットとしては、”ゆったり過ごす”ことに尽きるのではないでしょうか。

91cm幅や100cm幅のベッドでは、窮屈で寝返りなどができない大柄の方であれば、適正なサイズになることもあります。

介護ベッドセミダブルサイズのメリット

✔ 普通体型の方であれば、ベッド上でゆったり過ごすことができる

✔ 大柄の方には、最適なサイズになることもある

介護ベッドセミダブルサイズのデメリット

セミダブルサイズは、ベッド上でゆったり過ごすことができる一方で、介護での使用において、いくつかデメリットがあります。

1つ目に、セミダブルサイズの介護ベッドは僅かしか製品として販売されていないので、オプション品に制限があります。特にマットレスは、介護の度合いに応じて変更することが多いので、種類の選択ができなくなることも考えられます。

2つ目にベッドの中央から端まで、距離があるので、ベッドの端まで移動しなければならず、ベッドからの立ち座り時に身体的負担になってしまうことがあります。

3つ目は、寝たきりの状態など頻繁に介助が必要になった時、ベッドの中央から端まで、距離があることで、ベッド上での着替えやおむつ交換などの介助や立ち座り時に、ベッドの端まで介助者が移動させないとならない状態になるため、介護の負担が増す場合も考えられます。

介護ベッドセミダブルサイズのデメリット

✔ セミダブルサイズの介護ベッドは製品としては僅かしか販売されておらず、マットレスなどのオプション品に制限がある

✔ ベッドの中央から端まで距離があるので、ベッドの乗り降りが大変

✔ 寝たきりなど介助が必要になった時、利用者と介助者に距離があるため、介護の負担が増す場合が考えられる


体格にあったサイズ選びをしましょう

各メーカーで、介護ベッドの91cm幅が標準サイズとされています。パラマウントベッドの最新機種”楽匠プラス”を例にしてみると、91cm幅と83cm幅の2種類のサイズ展開となっています。このことから、日本人体型には、120cm幅のセミダブルサイズは大きすぎると言えるのではないでしょうか。以下は、各ベッド幅の特徴をまとめたものです。

91㎝幅 標準体型向けの介護ベッド

91㎝幅は、介護ベッドでは、標準的なマットレス幅です。機種によって異なりますが、ベッドの全幅は100㎝前後です。標準体型の方であれば、寝返りができるサイズで、介助時の負担も少ないバランスのとれたサイズです。介護用マットレスも91㎝を基準に作られているので、オプション品の種類も豊富に選ぶことができます。

83㎝幅 細身体型の人向けの介護ベッド

83㎝のマットレス幅は、幅狭サイズの介護ベッドです。機種によって異なりますが、全幅は93㎝前後です。幅が狭いので、細身体型でない方は、スペース的に寝返りしにくい場合があります。一方で、幅が狭い分、利用者と介助者の距離が近いので、介助しやすく、端座位をとりやすいので、ベッドからの乗り降りもしやすい幅です。

100㎝幅 大柄な人向けの介護ベッド

100㎝のマットレス幅は、幅広サイズで、大柄な方向けの介護ベッドです。全幅は機種によって異なりますが、109㎝前後です。幅が広い分、ベッド上でゆったり過ごすことができ、寝返りスペースを十分に確保できます。一方で、利用者と介助者の距離ができてしまうので、介助しにくさが発生する場合があります。また、ベッドの端まで距離があるため、端座位がとりにくく、ベッドの乗り降りに負担が生じる場合があります。

120㎝幅 大柄な人向けの介護ベッド

マットレス幅が120㎝のセミダブルサイズで、ベッド上でゆったり過ごしたい方向けの介護ベッドです。120cm幅の介護ベッドの製品は僅かで、マットレス等の付属品の種類も限られるので選択に制限があります。一方で、利用者と介助者の距離ができてしまうので、介助しにくさが発生する場合があります。また、ベッドの端まで距離があるため、端座位がとりにくく、ベッドの乗り降りに負担が生じる場合があります。

セミダブルサイズの介護ベッドおすすめ4選

介護の現場では、幅広いベッドはデメリットが多いですが、大柄な方には、セミダブルサイズが適正な場合があります。この項目では、セミダブルサイズの介護ベッドおすすめ製品をご紹介します。高さ調整が可能な

パラマウントベッド ┃ インタイム1000

出典:パラマウントベッド

パラマウントベッドの”インタイム1000”のベッド幅は、91cm幅と120cm幅のバリエーションが2タイプとなっています。また、機能(モーター数)は、”1+1モーター”、”2モーター”、”3モーター”の3種類です。各機能の違いは以下となります。1+1モーターでは、高さ調整ができないので、立ち座りのしやすさや介助の負担軽減を考えると、2モーターまたは、3モーターがおすすめです。また、サイドフレームのカバーを裏返すことで、サイドレールや介助バー(ベッド用手摺)を装着することができるので、スタイルに応じた使用ができる製品です。

出典:パラマウントベッド
1+1モーターベッド(背上げ・膝上げ)
1+1モーター

1+1モーターベッド(背上げ・膝上げ)は、起き上がりに介助が必要な方、ベッド上で安楽な姿勢を保持したい方向けの介護ベッドです。背上げ角度と膝上げ角度を電動で無段階に調整することで、背上げ時の身体のズレを防止することもできます。ベッドの高さは、ベッド組み立て時に調整するので、一旦高さを決めると、後から変更することが難しいです。自力でベッドから立ち座りできる介助が必要ない方に向いています。

2モーターベッド(背上げ・昇降)
2モーター

2モーターベッドは、起き上がりや立ち上がりに介助が必要な方向けの介護ベッドです。
背上げ角度、ベッドの高さを電動で無段階に調整することができます。膝上げ動作は、背上げと連動の設定を行うことで可能になります。膝や腰に疾患があり、立ち座り動作に不安がある方や車椅子を常用されている方は、移乗動作や起き上がりを安全に行うため、2モーター以上の介護ベッドがおすすめです。

3モーターベッド(背上げ・膝上げ・昇降)
3モーター

3モーターベッドは、起き上がりや立ち上がりが困難な方や、ベッド上で過ごす時間が長く、床ずれリスクが高い方向けの介護ベッドです。
背上げ角度、膝上げ角度、ベッドの高さを電動で無段階に調整することができます。背上げ角度、膝上げ角度をそれぞれ細かく調整することで、体幹が悪い方の姿勢保持にも役立ち、ベッド上での姿勢が楽になります。3モーターであれば、身体状態が変化した場合でも対応できることが多いです。導入に迷いがあれば、後から介護ベッドのモーター数を増やすことはできませんので、3モーターの介護ベッドがおすすめです。

パラマウントベッド ┃ インタイム1000 1+1モーターを見る

パラマウントベッド ┃ インタイム1000 2モーターを見る

パラマウントベッド ┃ インタイム1000 3モーターを見る


フランスベッド ┃ グランマックス

出典:フランスベッド

フランスベッドの”グランマックス”のベッド幅は、シングル(97cm幅)とセミダブル(122cm幅)の2タイプとなっています。ベッド技術の粋を集めたような製品で、機能性、インテリア性どちらも優れているハイグレードモデルです。機能(モーター数)は、2モーター、3モーター、4モーターの3種類です。3モーターは、上記でご紹介した通りですが、本製品の2モーターはインタイム1000でいう、1+1モーターと同じ機能で、高さ調整することができないタイプになります。

出典:フランスベッド

4モーターは、以下のような機能になります。

4モーターベッド(背上げ・膝上げ・昇降・+ハイバックサポート)
4モーター

4モーターベッドは、背上げ、膝上げ、高さ調節に加えて、頭部の角度調整可能なヘッドレスト機能(ハイバックサポート機能)を備えた介護ベッドです。背上げした状態から、さらに頭部を起こすことにより、誤嚥リスクの軽減につながり、ベッド上で食事を行う際に楽な姿勢を保持することができます。4モーターベッドは、数種類の製品のみで採用されています。

サイドレールやハンドレール(ベッド用手摺)も取付可能ですが、使用しない場合は、受け部分を収納することができます。ベッドからサイドレール受けが飛び出ないので、移乗時にも邪魔にならない仕様です。

フランスベッド ┃ グランマックス2モーターを見る

フランスベッド ┃ グランマックス3モーターを見る

フランスベッド ┃ グランマックス4モーターを見る


以降は、高さ調整(昇降)機能がない製品になります。安価な点が魅力ですが、介護度が高くなった場合、ベッドを入れ替える必要が出てくる可能性に留意しましょう。

電動ベッド ライフ

出典:楽天市場

折りたたみができるセミダブルサイズのリクライニングベッドです。マットレス幅は120cmになります。マットレスが一体になっているので、別途用意する必要はありません。高さ調整はできませんが、床からマット上までの高さが40cmですので、小柄な方であれば、立ち座りに低いと感じないベッド高だと思います。電動機能は、背上げのみですが、膝も連動して上がる仕様です。組み立て式になっているので、搬入する際には、2人以上で作業するようにしましょう。

出典:楽天市場

電動ベッド ライフを見る


タンスのゲン ┃ 宮付き電動ベッドセミダブル

出典:楽天市場

宮付き(棚付き)の電動セミダブルベッドです。コンセントやLEDライトが付いているので、便利です。家具調なので、インテリアにも馴染みます。硬めのマットレス(高さ12cm)が付属しており、尚かつ、組立時にベッド高を32.5cm、35cm、37.5cm、40cmの4段階に設定することができるので、利用者の立ち座りしやすい高さに調整することが可能です。(※電動昇降機能はありません)搬入組み立てを無料で行ってもらえるのも嬉しいサービスです。

タンスのゲン ┃ 宮付き電動ベッドセミダブルを見る


まとめ

本ページを最後までご覧いただき、ありがとうございます。介護ベッドのセミダブルサイズは、製品としての数が非常に少なく、選択肢があまりありません。一般的には、介護のしやすさや利用者の動きやすさを考えると、セミダブルサイズは大きいベッドになりますので、セミダブルサイズのメリット・デメリットを改めて確認し、介護ベッドのサイズ選びをして頂けると幸いです。

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