誤嚥リスクを減らすハイバック(ヘッドレスト)機能付介護ベッド一覧

ハイバック(ヘッドレスト)機能とは?

介護ベッドは、1モーター~3モーター機能が一般的ですが、近年は、3モーターの”背上げ”、”足上げ”、”高さ調整”に”+α(プラスアルファ)”の機能を付加した製品が多く登場しています。

3モーター介護ベッドに更に付加価値が付いた機能として、ハイバック(ヘッドレスト)機能があります。メーカーによって、呼び方が異なるため、本ページでは、”ハイバック(ヘッドレスト)機能”と表記させて頂きます。因みに、”プラッツでは、ハイバックサポート機能”、”シーホネンスでは、ヘッドレスト機能”と呼ばれています。

ハイバック(ヘッドレスト)機能について、簡単にまとめると、以下のようなものになります。

4モーターベッド(背上げ・膝上げ・昇降・+ハイバック・ヘッドレスト機能)
4モーター

4モーターベッドは、背上げ、膝上げ、高さ調節に加えて、頭部の角度調整可能なヘッドレスト機能(ハイバックサポート機能)を備えた介護ベッドです。背上げした状態から、さらに頭部を起こすことにより、誤嚥リスクの軽減につながり、ベッド上で食事を行う際に楽な姿勢を保持することができます。


ハイバック(ヘッドレスト)機能のメリット

ハイバック(ヘッドレスト)機能が付いていることによって、機能的なデメリットは、ありませんので、メリットのみをご紹介します。

誤嚥リスクの軽減につながる

通常介護ベッドの背上げ
出典:プラッツ
ハイバック(ヘッドレスト)機能の背上げ

*プラッツ様のHPがわかりやすいので、画像を転載させて頂きます。

左側が通常の介護ベッドにある”背上げ”ですが、頭部から腰部にかけて、直線的な背上げとなっているので、頭部が上向きになり、ベッド上で食事をする時に、嚥下しにくい姿勢です。

一方で、右側の画像のように、ハイバック(ヘッドレスト)機能を使用すると、頸部から更に角度をつけることができ、頭部が正面を向くようになります。食事をする時に飲み込みしやすい姿勢を取ることができるので、嚥下リスクの軽減につながります。


床ずれリスクの軽減につながる

2番めのメリットは、ハイバック(ヘッドレスト)機能により、床ずれしにくい姿勢保持も可能となります。ハイバック(ヘッドレスト)機能を使用することにより、頭部のポジションを変えることができ、腰部や背部の体圧の分散につながります。


正面を向くことで、視界が広くなる

ヘッドレスト(ハイバック)機能を使用すると、”背上げ”をした時に、頭部を起こすことができ、正面を向きやすくなります。ヘッド上から、会話をする時に目線を合わせやすくなり、視界も広くなるので、コミュニケーションを取りやすくなることにつながります。また、ベッド上からテレビを視聴するときにも無理な姿勢になりにくいです。


誤嚥リスクを減らすハイバック(ヘッドレスト)機能付介護ベッド一覧

ハイバック(ヘッドレスト)機能が付いた、介護ベッドのおすすめ製品をメーカー別にご紹介します。


プラッツ │ ラフィオ

出典:プラッツ

プラッツから発売されている介護ベッド”ラフィオ”は、ハイバック機能と超低床機能を兼ね備えた、高機能介護ベッドです。

ラフィオには、”ベーシックベッドシリーズ”と”ポジショニングベッドシリーズ”の2タイプがありますが、ハイバック機能に対応しているのは、”ポジショニングベッドシリーズ”になりますので、間違えないようにしましょう。ラフィオの”ポジショニングベッドシリーズ”には、”*HB1モーター”、”HB2モーター”、”HB3モーター”の3タイプラインナップされており、”1モーター”、”2モーター”の機種にもハイバック機能が付属しています。

また、ベッドの高さ調整は、床面高さが15cmまで下がる、”超低床機能”と”垂直昇降”もあるので、機能的に使用できるハイエンド機種です。

(*HBはハイバックの略)

過去記事にもラフィオについて掲載していますので、宜しければ御覧ください。

ハイバックサポート機能搭載!超低床電動ベッドRafio(ラフィオ)

ハイバックサポート機能搭載!超低床電動ベッドRafio(ラフィオ)
超低床ベッドのラフィオは、ハイバックサポート機能を備えているのが特徴です。通常の電動ベッドの背上げよりも頭側に関節が追加されています。言わば、4モーターといったところでしょうか。■ちなみに介護ベッドのモーター数による動作のおさらい 1モーター・・・背上げ機能のみ(もしくは背上げと足上げの連動機能) 2モーター・・・...

プラッツ │ ラフィオの詳細を見る



シーホネンス │ Emi(えみ)

出典:シーホネンス

介護ベッドメーカー”シーホネンス”の在宅向け介護ベッドには、3シリーズラインナップがありますが、3シリーズ全てが”ヘッドレスト機能”に対応しています。

Emi(エミ)は、2020年に発売されたばかりの機種で、”電動ヘッドレスト機能”により、”嚥下リスク低減”、”安楽な姿勢保持”に対応しています。

シーホネンス │ 和夢 彩

出典:シーホネンス

”和夢 彩”は、業界初の”ヘッドレスト機能”に対応した機種です。電動ではなく、手動タイプではありますが、”誤嚥リスク低減”、”口腔ケア”にも役立ちます。

シーホネンス │ 和夢 彩の詳細を見る


シーホネンス │ CORE Neo(4モーターのみ)

出典:シーホネンス

CORE Neoは、シーホネンスの介護ベッドでは、スタンダードタイプと位置づけられている機種です。

CORE Neoでは、4モーターにのみ、”ヘッドレスト機能”が付属されます。シーホネンスの介護ベッドでは、画像のように、工具や追加オプション無しで、ベッドの長さを3段階に調整可能となっていますので、ベッドサイズを選ぶ時に悩まなくて済みます。

シーホネンス │ CORE Neoの詳細を見る


フランスベッド │ グランマックス

出典:フランスベッド

フランスベッドのグランマックスは、介護ベッドとしての機能だけでなく、ベッド技術の粋を集めた最高級介護ベッドです。

4モータータイプは、”ヘッドアップ”が独立操作可能で、3モーター、2モータータイプの”ヘッドアップ機能”は、連動でのみ可動します。

介護ベッドとしては、珍しく、セミダブルサイズも選択可能となっています。まだ、介護ベッドを導入するには、年齢・体力的に早いが、将来のために介護ベッドを導入したいという方にもおすすめです。

フランスベッド │ グランマックスの詳細を見る


まとめ

ハイバック(ヘッドレスト)機能が付いている介護ベッドは、機能的なデメリットはありません。ベッド上で過ごす時間が長い方には、おすすめしたい機能の一つですので、介護ベッド導入を検討する際には、”ハイバック(ヘッドレスト)機能”付属機種を候補に入れてみてはいかかがでしょうか。

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