介護ベッド、エアマットの”停電時の備え”と”メーカー別対応方法”

本ページでは、介護ベッド、エアマットの停電時の対応方法をご紹介します。

日本は、停電に強い国と言われていますが、自然災害の発生により、突発的な停電がいつ起きるかわかりません。事前にできる対策や停電時の対応を知っておくことで、万が一の場合に備えておきましょう。

停電時は、介護ベッド（電動ベッド）を動作させることができない
停電発生前に備えておきたいこと
停電発生時の対応について
まとめ

停電時は、介護ベッド（電動ベッド）を動作させることができない

まずは、停電が発生した場合、”介護ベッド（電動ベッド）を動作させることができなくなる”のを知ることが重要です。背上げ”、”脚上げ”、”高さ調整”などの動作は、モーター駆動のため、通電が必要になるためです。

停電が発生すると、介護ベッド以外にも生活に関わる様々ものに支障が起こることが予想されます。突然のことでパニックにならないように落ち着いて行動しましょう。

停電発生前に備えておきたいこと

普段から停電への備えや予めできる対策がありますので、万が一のための対策についてご紹介します。

家族やケアマネージャーなど介護担当者と事前に話し合っておく

停電により介護ベッドが動かなくなった時、どのような対応が必要か、事前に話し合っておくと良いでしょう。寝たきり状態の方などは、エアマットや吸引器などを利用している場合がありますので、停電が発生すると介護ベッド以外でも様々な心配が発生することが考えられます。ショートステイなど受け入れ先の確認など家族や介護担当者と対応を共有し合うことで、安心につながります。

停電が予想される場合は、状態に合った無理のない姿勢をを保つようにする

台風や豪雨などで、停電が起こりうる状況の場合、ベッドの”背上げ”、”脚上げ”、”高さ調整”のポジションをあらかじめ調整しておきましょう。”背上げ”、”脚上げ”を基本は水平にし、ベッドの高さを低い状態にします。利用者の症状に合わせた状態にしておく必要がありますので、主治医等に確認するようにしましょう。

メーカーの停電対策オプションを用意する

一部の介護ベッドメーカーでは、停電対策のオプションを用意しており、停電などが発生した場合でも、背上げなどの動作可能がになります。ただし、対応機種が限られています。

パラマウントベッド　┃　停電用スマートハンドルKQ-P70S

停電などの際、電動ベッドにスマートハンドルを接続し、ハンドルを回すことで、操作に必要な電気を供給できる製品です。

対応機種：楽匠プラスH、楽匠Z、KQ-60000シリーズ、KQ-7900シリーズ

停電用スマートハンドルKQ-P70Sの詳細を見る

パラマウントベッド　┃　停電用スマートハンドルNN-2000

上記と対応機種が同じ用途で使用できる製品です。

対応機種：楽匠プラスX、楽匠S、楽匠、INTIME1000・2000i・TRUST

停電用スマートハンドルNN-2000の詳細を見る

プラッツ　┃　ラフィオ用バッテリー　PE06-BA19

停電時でも動作が可能になるバッテリーです。ベッドの電源コードから常時充電される仕様になっていますので、停電発生時にも特別な作業が必要になりません。

対応機種：ラフィオ、アーデル

ラフィオ用バッテリーPE06-BA19の詳細を見る

緊急対応付きベッドを利用する

停電時などでベッドが動かない時、緊急的にベッドを水平に戻すスイッチ付きの介護ベッドがあります。こちらも一部の製品のみ付属している機能なので、後付はできませんが、選定時の参考にして頂けると幸いです。

フランスベッド　┃　ヒューマンケアベッド

ベッド本体に”緊急対応スイッチ”が付属しており、停電などで通電しない時は、水平に戻すことが可能です。

ヒューマンケアベッドの詳細を見る

停電発生時の対応について

停電発生時の対応と各メーカー別対応方法をご紹介します。

介護ベッドの電源プラグをコンセントから外す

停電時は、介護ベッドの電源プラグをコンセントから外しておきましょう。停電が復旧した時に、突然動き出すことも考えられます。事故や怪我の原因になりますので、注意しましょう。

停電発生後、ベッドのポジションを水平に戻したい時

通電しない状態では、介護ベッドを動作させることはできません。上記でご紹介したオプション品以外で、ベッドを水平に戻すには、モーターを一旦取り外すなどして、手動で行う対応が必要です。電動ベッドの部品は一つ一つ重量があるため、1名で作業を行なうことは、危険です。専門業者や複数名で行うなどで対応するようお願いします。

各メーカー・機種の対応方法については、以下リンク先よりご確認ください。