はじめに
在宅介護において、ベッド上で過ごす時間が長い方に便利な、介護ベッドサイドテーブルについて、ご紹介します。
本ページでは、介護ベッドサイドテーブルについて、”どのような使い方ができるのか?”、”介護保険などの制度は利用できるのか?”、”介護ベッドサイドテーブルの機能”、”介護ベッドサイドテーブルの種類と選定時の注意点”、”介護ベッドサイドテーブルのおすすめ製品”の5項目をご紹介していますので、チェックしていきましょう。
介護ベッドサイドテーブルの用途
介護ベッドサイドテーブルは、どのような時に役立つか、どのような用途があるかご紹介します。
ベッド上から離れて食事をすることが難しい時

怪我や病気などでベッドから移動することが難しい方が、ベッド上で食事を摂る際に、大変便利です。介護ベッドサイドテーブルの種類によっては、ベッドの機能で”背上げ”した状態にすると、ベッド上で食事ができますし、介護ベッドサイドテーブルを横付けすると、ベッドサイドに腰をかけた状態で食事をすることも可能です。
ベッド上での服薬や訪問医師・看護師による処置が必要な時

ベッド上で服薬をする時や訪問医師・看護師が診察や処置を行う場合は、服薬であれば薬や水、診察であれば、道具などを利用者さんの近い場所に置くことで、スムーズな作業を行うことができます。床に物を置いて作業を行うと、腰痛の原因にもなる場合がありますので、介助者の負担軽減にもつながります。
ベッド上で読書などを行う時

利用者さんがベッドから離れることができない時、ベッド上で過ごす時間が長くなります。読書や趣味で作業を行う際など、手元に道具を安全に置くことができます。布団の上で作業をすると、ベッドの下に物を落としやすくなります。私の利用者さんは、ベッド上で手芸のためにベッドサイドテーブルを利用されている方がいます。
介護ベッドサイドテーブルは、介護保険でレンタルできる?
介護ベッドテーブルは、介護保険制度を利用して、レンタルすることが可能です。特殊寝台付属品としてのレンタルになるので、介護度や特殊寝台と認められる介護ベッドと併用するなど、一定の要件を満たす必要があります。また、介護保険以外の公的制度も一定の要件を満たすことで、購入補助の対象となる場合があります。制度の詳細は、本ブログのトップページを御覧ください。

介護ベッドサイドテーブルの機能
介護ベッドサイドテーブルは、機能によって使い勝手や製品価格に差があります。
キャスター

キャスターが付いているタイプの介護ベッドサイドテーブルは、前後に動かしたり、位置調整がしやすい仕様です。テーブルを使用しない時は、別の場所に移動しておくことも可能です。その分、力を加えると位置がずれるデメリットもあります。キャスターロックがある製品を選ぶと、位置ずれの防止にもなります。一方、キャスターが付いていないタイプは、位置調整が難しい分、安定性があります。
昇降機能

昇降機能付きの製品は、テーブルの高さを、利用者さんに合う負担のない高さにすることができます。高さ調整は、ガス圧式とノブネジ式があります。ガズ圧式は、無段階で容易に高さを調整することができますが、その分、価格が高くなります。頻繁な調整が不要であれば、ノブネジ式でもよろしいと思います。
折りたたみ式

支柱や天板を折りたたむことができるタイプです。介護ベッドサイドテーブルは、サイズが大きいものが多いので、折りたたみができると収納時に便利です。
天板形状

介護ベッドサイドテーブルの天板の形状は、フラット型とアーチ型があります。アーチ型は、天板を胸元まで近づけやすい形状になっています。
介護ベッドサイドテーブルの種類と選定時の注意点
介護ベッドサイドテーブルの種類によって使用用途に違いがありますので、使用環境に合った製品選びをしましょう。
サイドテーブル

サイドテーブルは、天板と土台が一本足でつながっているタイプです。一本足のため、ベッドの横から出し入れが可能なので、使い勝手が良いです。ベッドの片側が壁と隣接している場合でも設置可能です。
超低床ベッドで使用するときには、注意が必要です。ベッド下に土台を通すので、超低床ベッドには、ハイトスペーサーを使用して、ベッド本体を高くする必要があります。
オーバーベッドテーブル

オーバーベッドテーブルは、使用する2本足付きのタイプです。介護ベッドサイドテーブルの中では最も横ブレが少なく、安定した仕様です。
本体サイズが大きく、重量もあるので、収納しにくい点に注意です。
オーバーテーブル

オーバーテーブルは、サイドレールの上にのせて使用するタイプです。最も軽量で安価な製品です。テーブルの左右をサイドレールの上に跨がせるので、安定感がありますが、テーブルの高さが変えられない点がデメリットです。
リハビリテーブル

リハビリテーブルは、ベッドサイドに端座位をとり使用するタイプです。ベッド上で”背上げ”しながらの使用はできませんが、車椅子のテーブルとしても使用することができるので、介護ベッドと車椅子を併用利用している方には、便利な製品です。
介護ベッドサイドテーブルのおすすめ製品
介護ベッドサイドテーブルのおすすめ製品を種類別にご紹介します。
サイドテーブル
パラマウントベッド ┃ ベッドサイドテーブル KF-282

高さ調節は、ノブボルトで行うタイプです。天板の急な落下を防ぐ安全設計になっています。
パラマウントベッド ┃ ベッドサイドテーブル KF-282の詳細を見る
グランツ ┃ 昇降テーブル DT-4300

天板は、トレー状に段差があるので、食事や飲み物をこぼしにくい設計です。キャスターロックも付いているので、使用中のぐらつきを抑えられます。
大商産業 ┃ 昇降テーブル LW-80

隠しキャスター付きの製品で、キャスター自体が小さいため、ベッドと床のすき間が狭くても使用できる製品です。
睦三 ┃ ベッドサイドテーブル KLⅡ

車いす用テーブルとしても使用できる、ベッドサイドテーブルです。併用が可能なため、車椅子ユーザーには便利な製品です。
オーバーベッドテーブル
パラマウントベッド ┃ オーバーベッドテーブル KF-810シリーズ

支柱のノブボルトで高さ調整するスタンダードなタイプです。
パラマウントベッド ┃ オーバーベッドテーブル KF-810シリーズの詳細を見る
パラマウントベッド ┃ オーバーベッドテーブル KF-833

安定性が高い移動ロック機構付きのオーバーベッドテーブルです。
パラマウントベッド ┃ オーバーベッドテーブル KF-833の詳細を見る
アテックス ┃ アーチ形フリーデスク AX-BT26

幅や高さが変えられる仕様になっており、比較的安価な製品です。
アテックス ┃ アーチ形フリーデスク AX-BT26の詳細を見る
オーバーテーブル
パラマウントベッド ┃ オーバーテーブル

サイドレールの上に設置するタイプのテーブルです。ベッド幅に合わせたサイズを選びましょう。
パラマウントベッド ┃ アジャストテーブル

テーブルの設置幅が調節でき、91cm幅と83cm幅のベッドに対応するテーブルです。
リハビリテーブル
パラマウントベッド ┃ リハビリテーブル KF-840

車椅子とベッドサイドの両方で使用できるテーブルです。上体支持が不安な方には、別売りのベルトを用意しています。天板角度が調整可能なKF-850もあります。
パラマウントベッド ┃ リハビリテーブル KF-840の詳細を見る
パラマウントベッド ┃ リハビリテーブル KF-850の詳細を見る
アズワン ┃ 折りたたみリハビリテーブル CTR-01


収納に便利な折りたたみ可能なリハビリテーブルです。レバーで天板高さ・角度を調節することができます。
アズワン ┃ 折りたたみリハビリテーブル CTR-01の詳細を見る
コメント